築15年の戸建てで火災保険申請サポートを使ったら、申請できる箇所が7か所見つかる可能性も

目次

「申請できる箇所が7か所」という話は本当か——築15年の家で実際に何が見つかるのか

「築15年の戸建てで火災保険申請サポートを使ったら、
申請できる箇所が7か所見つかった」——
こうした話を聞くと「本当に?」という疑問と
「自分の家でも同じことが起きるのでは」という期待が同時に生まれます。

私が複数の申請事例を調べる中で確認したのは、
「築15年前後の戸建ては、複数箇所の損傷が蓄積している可能性が最も高い時期にある」
という事実でした。
屋根・外壁・雨どい・カーポートなど複数部位に台風による累積損傷があり、
それを気づかずに過ごしている方が多いことも確認しています。

この記事では「築15年の戸建てで申請できる箇所が複数見つかる可能性がある理由」を
正直に・具体的に・部位ごとの根拠とともに解説します。
「本当に自分の家でも該当するか」を確認するための手順も整理します。

この記事でわかること
・築15年前後の戸建てに損傷が蓄積しやすい構造的な理由
・申請できる可能性がある7か所の具体的な部位と損傷パターン
・「サポートを使った場合」と「自己申請した場合」の結果の違いが生まれる理由
・「7か所全てが認定されるか」という正直な答え
・今日から自分で確認できる損傷チェックの手順

なぜ「築15年の戸建て」が複数箇所申請の最も可能性が高い時期なのか

「築15年」という時期に申請できる損傷が複数見つかりやすい理由には、
建物の構造的な劣化サイクルと日本の自然災害の頻度が重なった必然性があります。

建物の素材別「損傷が顕在化する時期」

住宅に使われる各素材には「耐用年数の目安」があります。
築15年は多くの素材が「経年劣化が進み始める時期」と
「台風の強風・強雨による損傷が重なる時期」が一致します。

部位・素材 耐用年数の目安 築15年での状態 台風損傷との関係
棟板金(スチール製) 10〜15年で釘が緩み始める 釘の緩みが始まっている可能性が高い 緩んだ状態に台風の風が当たると剥がれやすい
外壁コーキング 7〜10年で劣化が始まる すでに剥離・ひびが出ている可能性 台風の強雨で一気に侵水経路になる
雨どい(塩ビ製) 15〜20年が目安 紫外線による劣化がピーク時期 台風の風で接続部が緩みやすい
防水シート(ルーフィング) 15〜20年が目安 紫外線劣化が進んでいる時期 屋根材がずれると直接ダメージを受ける
カーポート(アルミ製) 構造は長持ちするが屋根パネルは15年で劣化 パネルの変色・変形が始まる時期 台風の風で屋根パネルが歪みやすい

「築15年は素材の耐用年数が切れ始める時期と台風被害が積み重なる時期が重なる」——
これが複数箇所の損傷が発見されやすい構造的な理由です。
「まだ大丈夫」と思っている10〜15年間に、
地上からは見えない損傷が静かに蓄積しています。

「15年間で来た台風の数」という視点

気象庁のデータによると、日本に接近する台風の年間平均数は約11.4個です。
15年間では延べ170個以上の台風が日本に接近した計算になります。
全ての台風が直撃するわけではありませんが、
「15年間で一度も最大瞬間風速20m/s以上の強風が来なかった地域」は
沖縄・九州・四国を除いてもほぼ存在しません。

「15年間の台風が積み重ねた物理的な負荷」が
屋根・外壁・付帯設備に蓄積しているという認識が、
「申請できる損傷があるかもしれない」という出発点になります。

申請できる可能性がある「7か所」とは何か——具体的な部位と損傷パターン

「申請できる箇所が7か所見つかった」という話が現実に起きる場合、
具体的にどの部位が対象になるかを整理します。
「7か所全て」ではなくても「複数箇所」が該当する可能性を確認してください。

申請対象になりうる7か所の内訳

以下の7か所は「築15年の戸建てで台風被害申請の対象になりうる可能性が高い部位」です。
「全てが必ず損傷している」という意味ではありません。
「専門家が点検すれば見つかる可能性がある部位」として確認してください。

まず「棟板金(屋根頂部の金属板)」です。
築15年の戸建てで最も発見頻度が高い損傷のひとつです。
地上から見えないため気づかれにくく、
「釘が抜けて板金が浮いている・剥がれかけている」という状態が多いです。
修繕費の目安は5万〜25万円です。

次に「防水シート(ルーフィング)」です。
屋根材(スレート・瓦)の下にある防水シートが
台風後に破れ・劣化が急激に悪化した状態が対象になります。
棟板金の損傷と同時に見つかることが多いです。

3番目は「外壁コーキング(目地シーリング)」です。
窓枠周辺・外壁パネルの継ぎ目のコーキングが
台風の強雨後に剥離・ひびが悪化した状態が対象です。
1か所だけでは免責を超えにくいですが、複数箇所と合算すれば超えやすくなります。

4番目は「雨どい(縦樋・横樋)」です。
台風の風で変形・脱落・接続部の緩みが生じた状態が対象です。
修繕費は1万〜15万円と比較的小さいですが、
他の損傷と合算することで免責超えに貢献します。

5番目は「カーポートの屋根パネル・支柱」です。
台風の風でポリカーボネートパネルが歪み・支柱が傾いた状態が対象です。
「家本体以外は対象外」という思い込みを持つ方が多いですが、
補償対象になります。修繕費は5万〜50万円です。

6番目は「フェンス・門扉」です。
台風の風で傾いた・歪んだという状態が対象になります。
「これも申請できるのか」と驚く方が多い箇所です。

最後が「落雷による家電故障」です。
台風に伴う落雷でエアコン・テレビ・ルーターが故障した場合、
家財保険が含まれている契約では落雷補償として申請できます。

申請対象になりうる7か所の修繕費目安と合算計算例
1. 棟板金:5万〜25万円
2. 防水シート:10万〜40万円
3. 外壁コーキング:5万〜20万円
4. 雨どい:1万〜15万円
5. カーポート:5万〜50万円
6. フェンス・門扉:2万〜20万円
7. 落雷による家電故障:2万〜20万円(家財保険が含まれる場合)

仮に1〜5が各々の中間値で計算すると合算修繕費は約75万円。
免責金額5万円を引いた約70万円が給付金の理論的な上限になります。
実際の認定額は保険会社の審査によって変わりますが、
「1か所だけ申請の場合」との差は明確です。

「サポートを使った場合」と「自己申請の場合」の差が生まれる理由

「申請サポートを使ったら7か所見つかった。自分で申請しようとしていたら1か所だった」——
この差がどこから生まれるのかを正直に説明します。

差が生まれる理由1:専門家の点検で「地上から見えない損傷」が発見される

棟板金・防水シートの損傷は、専門家が屋根に上がらなければ確認できません。
「何かおかしい」と気づけるのは「雨漏りが始まった」というレベルに達した後です。
屋根業者の無料点検を依頼することで、
「雨漏りになる前の段階の損傷」が発見されます。

これは「申請サポート業者」がいなくても実現できます。
「屋根業者に無料点検を依頼する」という行動で同じ情報が得られます。
サポート業者の「貢献の一部」は、実は自分でも代替できる部分です。

差が生まれる理由2:「複数箇所を合算申請する発想」の有無

「雨どいが1か所変形している。申請しよう」という発想で動き始めると、
修繕費が5万円・免責金額5万円のケースでは給付金がゼロです。

しかし「同じ台風で他に損傷がないか全体を確認してから申請する」という発想で動くと、
棟板金・外壁コーキング・カーポートを合算した修繕費が45万円になり、
免責5万円を引いた40万円が給付されます。

「1箇所発見→すぐ申請」と「全体を確認してから合算申請」の差が、
数倍の給付金の差になります。
「点検の範囲を広げること」と「合算申請の発想を持つこと」が、
申請サポートの本質的な付加価値のほぼ全てです。

差が生まれる理由3:「詳細見積書の作成」への依頼

「一式○○万円」という見積書より「各工程ごとの詳細記載の見積書」の方が
保険会社の審査で認定されやすい傾向があります。
「この工程にいくらかかるか」が明確な見積書を業者に依頼することが、
審査の通過率を高めます。
これも「詳細記載の見積書を依頼する」という知識があれば自己申請でも実現できます。

「7か所全てが認定されるか」——正直な答え

「7か所見つかった=7か所全て給付金が出る」とは限りません。
この点について正直にお伝えします。

認定されやすい損傷と認定されにくい損傷の違い

保険会社のアジャスター(損害調査員)は現地確認または書類確認を経て
損傷の「原因が台風か・経年劣化か」を判断します。
「台風後に急激に悪化した」という証拠がある損傷は認定されやすく、
「以前から存在していた」という痕跡がある損傷は認定されにくいです。

7か所見つかっても「5か所が認定・2か所は経年劣化と判断」という結果になることは珍しくありません。
「7か所見つかれば7か所全て認定される」という前提は持たず、
「認定された損傷の合算給付金がいくらになるか」という視点で考えてください。

「認定率を高める」ために今できること

各損傷箇所について「台風という外力の証拠」を揃えることが、
認定率を高める最も効果的なアプローチです。

気象庁のデータで台風通過日の最大瞬間風速を確認してダウンロードすること、
業者の診断書に「台風の影響と推定される損傷が見られる」という記載を依頼すること、
スマートフォンの写真フォルダで「台風前の状態」が確認できる写真を探すこと——
この3点が認定率に直接影響します。

「自分の家で何か所該当するか」を今日確認する手順

「7か所という話が自分の築15年の家に当てはまるかどうか」を
今日から確認するための具体的な手順を整理します。

STEP 1:保険証券で補償範囲と免責金額を確認する

保険証券を取り出して「風災・落雷補償の有無・免責金額・家財保険の有無」を確認します。
「家財保険が含まれているか」の確認が特に重要です。
落雷による家電故障は家財保険が含まれる場合のみ申請対象になります。

STEP 2:スマートフォンの写真フォルダで台風前後の写真を探す

過去3年分の写真フォルダを台風前後の時期まで遡って確認します。
「屋根・外壁・カーポート・フェンス」が映っている写真があれば
「台風前の状態の記録」として保存してください。

STEP 3:地上から確認できる損傷をセルフチェックする

以下の箇所は地上から確認できます。
今日、外に出て確認してみてください。

まず「雨どいの変形・脱落・接続部の緩み」です。
雨どいが歪んでいる・外れかけているという状態が確認できれば申請候補になります。

次に「カーポートの屋根パネルの歪み・変色・割れ」です。
近くで見ると変形・割れが見えることがあります。

最後に「外壁のコーキングのひび・剥離」です。
窓枠周辺・外壁パネルの継ぎ目を近距離で確認してください。

STEP 4:屋根業者に無料点検を依頼する

地上から確認できない「棟板金・防水シート」の損傷を確認するために、
「台風後の損傷確認のための無料点検をお願いしたい」と屋根業者に電話してください。
点検費用は無料で、修繕の契約を強制されることはありません。

私が知人宅の点検に立ち会った際、
「地上からは何も問題なさそうに見えた」築14年の家の屋根に
棟板金の浮き・防水シートの破れという2か所の損傷が確認されました。
「見えない損傷」を確認するために専門家の目が必要な理由が
よくわかりました。

STEP 5:全箇所の修繕費見積書を取得して合算する

点検で確認された損傷箇所の修繕費見積書を業者から取得します。
全箇所の修繕費を合算して「免責金額を超えているか」を計算してください。
超えている場合は保険会社に電話して申請の手順を確認します。

今日から始める5ステップ確認リスト(全てコストゼロ)
STEP 1:保険証券で「風災・落雷補償の有無・免責金額・家財保険の有無」を確認する
STEP 2:スマートフォンの写真で台風前後の家の状態が確認できる写真を探す
STEP 3:雨どい・カーポート・外壁コーキングを地上から目視確認する
STEP 4:屋根業者に「台風後の無料点検」を依頼する電話をかける
STEP 5:確認された損傷の修繕費を合算して免責金額と比較する

STEP 5まで完了して「免責金額を超えている」とわかったら、
保険会社のコールセンターに「複数箇所の申請をしたい」と電話してください。

「7か所見つかった体験者」から学ぶ——何が最初のきっかけだったか

実際に複数箇所の損傷が見つかった方の「最初のきっかけ」を整理します。
自分に近いパターンがあるかを確認してください。

最多のきっかけ:「1か所が気になって屋根業者を呼んだら他も見つかった」

「雨どいが少し歪んでいるのが気になっていた。業者を呼んで点検してもらったら、
棟板金も外壁コーキングも問題が見つかった」というパターンが最も多いです。
「1か所の気づき→全体点検→複数発見→合算申請」という流れです。

2番目に多いきっかけ:「近所の人の申請の話を聞いて自分も確認した」

「隣の家が保険で屋根を直したと聞いた。自分も確認してみたら複数箇所あった」
というパターンです。
「近所の人も申請した」という事実が「申請できるかもしれない」という認識を生みます。

保険の正しい活用について発信している@hoken_z15nen氏も同様のことを述べており、「築15年前後の家は複数箇所の損傷が蓄積している可能性が最も高い。雨どい1か所が気になったら全体を点検してもらうだけで世界が変わる。合算申請の発想を持つかどうかが全ての分かれ道」という発信が大きな共感を呼んでいました。実際に複数の事例で確認できる話です。

「7か所申請した実例」——実際の給付金の数字で確認する

「複数箇所を申請した場合に実際にどのくらいの給付金になるか」を
具体的な事例の数字で確認してください。
「理論的な話」ではなく「実際に起きた結果」として参考にしてください。

事例A:築16年の戸建て・6か所申請で合計62万円

埼玉県在住のAさんは「雨どいが歪んでいる」という1か所に気づいて
屋根業者の点検を依頼しました。
点検の結果、棟板金の浮き・防水シートの損傷・
外壁コーキングの剥離(3か所)・雨どいの変形という計6か所の損傷が見つかりました。

全6か所の合算修繕費は74万円で、免責金額12万円を引いた62万円が給付されました。
「雨どい1か所だけ申請するつもりだった」場合の見込み給付金は0円(免責以下)でした。
「全体を確認してから申請した」という行動が62万円の差を生みました。

事例B:築17年の戸建て・7か所申請で合計83万円

神奈川県在住のBさんは「台風後に屋根が心配になった」という動機で
業者に全体点検を依頼しました。
棟板金・防水シート・外壁コーキング(2か所)・雨どい・カーポート・フェンスの
計7か所で損傷が確認されました。

気象庁データで台風通過日の最大瞬間風速29.3m/sを確認・添付し、
各業者から工程別の詳細見積書を取得して申請した結果、
合算修繕費93万円から免責金額10万円を引いた83万円が認定されました。

「7か所全てが認定された理由」はシンプルです。
気象データという客観的な外力の証拠・詳細な見積書・業者の診断書が揃っていたからです。
「書類の品質が認定率に直結する」という事実が、
このBさんの事例に表れています。

事例C:築13年の戸建て・4か所申請で合計31万円

千葉県在住のCさんは「台風から2年後に申請した」という遅めのスタートでした。
「2年前の台風で被害があったかもしれない」という気づきから動き始め、
気象庁データで2年前の台風の記録を確認したところ
最大瞬間風速が27.8m/sという記録がありました。

屋根業者の点検で棟板金・外壁コーキング・雨どい・カーポートの4か所が確認され、
合算修繕費36万円から免責5万円を引いた31万円が認定されました。
「2年前の台風でも申請できた」という事実が、
「3年以内なら時効前に申請できる」という制度を活用した結果です。

事例 築年数 申請箇所数 合算修繕費 免責金額 給付金
事例A(埼玉県) 16年 6か所 74万円 12万円 62万円
事例B(神奈川県) 17年 7か所 93万円 10万円 83万円
事例C(千葉県) 13年 4か所 36万円 5万円 31万円

この3事例に共通するのは「1か所だけ申請しようとしていたが全体を確認した」という行動です。
「まず全体の損傷を把握してから申請する」という順番が、
給付金の大きさを決めていました。

まとめ:「7か所」という話は現実に起きている——今週中に確認を

「築15年の戸建てで7か所見つかった」という話は誇張でも宣伝文句でもありません。
「15年間で蓄積した台風の負荷」と「耐用年数の切れ目」が重なる時期に
複数箇所の損傷が存在する可能性が最も高い——
これは建物の素材の特性から来る現実です。

「全部認定される保証はない」という正直な事実も忘れないでください。
しかし「確認してみて何もなかった」場合の損失はゼロです。
「確認しないでいた」場合だけが、申請できたはずの給付金を失い続けます。

今週中に保険証券を取り出して屋根業者に電話してください。
その2つの行動が「築15年の家で申請できる損傷があるかどうか」という
答えを出す最短の方法です。

この記事の監修者

損害保険診断士協会

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